犬猫の脱毛症に注意!|鶴ヶ島にある動物病院|カインズ鶴ヶ島店2F

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犬猫の脱毛症に注意!

スタッフブログ 

蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は最近症例の多い真菌症(皮膚糸状菌症)についてのお話です。

【真菌症とは?】

 「真菌」と聞いてもあまり聞き慣れない方が多いかもしれませんが、簡単に言うとカビの仲間のことです。

犬や猫では、皮膚や被毛にカビが感染することで起こる皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)が多く見られ、一般的に「真菌症」と呼ばれています。

この病気は犬よりも猫で多く見られ、特に子猫や保護猫では比較的よく見つかります。

また、人にも感染することがある「人獣共通感染症」なので、正しい知識を持っておくことが大切です。

【どうやって感染するの? 】

真菌症は、感染している動物との接触によってうつることがあります。

また、抜け毛やフケにも真菌が付着していることがあるので、それらが落ちた環境から感染することもあります。

接触したからといって必ず発症するわけではありませんが、免疫力が低下している時や皮膚のバリア機能が弱くなっている時は発症しやすくなります。

【なりやすいのはどんな子?】

・子犬、子猫

・高齢の犬猫

・免疫力が低下している子

・基礎疾患がある子

・多頭飼育をしているご家庭

・保護、お迎えしたばかりの犬猫

・長毛種の猫

特に子猫では、見た目は元気でも真菌を持っていることがあります。

新しく迎えた子がいる場合は、真菌に限らず様々な感染症や寄生虫を持っている可能性があります。

先住犬・先住猫への感染予防のためにも触れ合わせる前に健康チェックを受けることをおすすめします。

 

【どんな症状が出るの?】

 ・円形や楕円形の脱毛

・フケが増える

・毛が切れたように短くなる

・皮膚が赤くなる

・かさぶたができる

・軽いかゆみ

※ただし、かゆみがほとんどないこともあります。

そのため、「痒がっていないから大丈夫」と思っていたら、実は真菌症だったというケースもあります。

猫では耳や顔、前足に症状が出やすく、犬では顔や足先、体など様々な場所に発生します。

また、症状が軽い子もいれば、全身に広がる重症例までさまざまです。

 

【人にもうつるの?】

真菌症は人にも感染することがあります。

感染すると、人では腕や首、顔などに赤い輪のような発疹ができたり、かゆみを伴ったりすることがあります。

(私も過去に二回ほど患者さんから感染した経験があります。)

特に感染しやすいのは、

・小さなお子さん

・高齢の方

・免疫力が低下している方 です。

 そのため、真菌症と診断された犬や猫に触れた後は、石けんでしっかり手を洗いましょう。

必要以上に怖がる必要はありませんが、なかなか治らないことも多いので、衛生管理を心がけましょう。

 

【病院ではどのように診断するの?】

真菌症は見た目だけでは確定できません。

脱毛やフケは、 ・アレルギー ・細菌感染 ・ノミやダニ ・ホルモン疾患 ・自己免疫疾患 などでも起こるため鑑別が必要です。

当院では症状に応じて、・顕微鏡検査 ・真菌培養検査 などを組み合わせて診断します。

培養検査は結果が出るまで数日から数週間かかることもありますが、原因を特定するためにとても大切な検査です。

 

【治療はどんなことをするの?】

真菌症は治療を始めてもすぐに治る病気ではありません。

症状が改善したように見えても、真菌がまだ残っていることもあるため、自己判断で治療を中止しないようにお願いします。

治療には、 ・飲み薬 ・塗り薬 ・薬用シャンプー などを組み合わせます。

症状や感染の程度によって治療方法は異なりますので獣医師と相談しながら進めていきます。

また、環境中に落ちた毛やフケにも真菌が付着しているため、お部屋の掃除や洗濯も同時に強化しましょう。

カーペットやソファ、キャリーケースなどもできる範囲で清潔に保ちましょう。

 

【予防できる? 】

真菌症を完全に予防する方法はありませんが、感染リスクを減らすことはできます。

・新しく迎えた犬や猫は健康チェックを受ける

・ブラッシングで皮膚や被毛の状態を確認する

・生活環境を清潔に保つ ・栄養バランスの良い食事で免疫力を維持する

・気になる脱毛やフケを見つけたら早めに受診する

これらを心がけることで、早期発見・早期治療につながりご家族に広げることも防げます。

 

【まとめ 】

真菌症はカビによって起こる皮膚の病気で、犬よりも猫に多く見られます。

※特にここ数日発症している子が増えています。

 

脱毛やフケなど比較的軽い症状から始まることも多く、かゆみが少ない場合もあるため、気付きにくいことがあります。

また、人や一緒に暮らす動物へ感染する可能性があるため、早めの診断と適切な治療が大切です。

「少し毛が抜けているだけだから」「そのうち治るかな」と様子を見ている間に広がってしまうこともあります。

円形の脱毛やフケ、皮膚の赤みなど気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

早期発見・早期治療が、ご家族と大切な犬・猫を守ることにつながります。

いとう動物病院 愛玩動物看護師 桜井茉実

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