ワクチン抗体価検査が出来るようになりました
スタッフブログ

皆さん、ワクチン抗体価検査はご存じでしょうか。
当院でも積極的に取り入れており、去年からは健康診断と同時におすすめをしております。
今年もすでに春の健康診断と一緒に実施してくれた子がたくさんいらっしゃいます。
いくつか注意事項もありますので、よく読んでご検討さい。
ワクチン抗体価検査とは
体内に特定の感染症に対する十分な免疫(抗体)が残っているかを血液検査で調べるものです。
これにより、追加のワクチン接種が必要かどうかを判断する参考になります。
対象となる主な感染症
犬では、以下の「コアワクチン」に対する抗体価を測定します。
- 犬ジステンパーウイルス
- 犬パルボウイルス
- 犬アデノウイルス(犬伝染性肝炎)
※その他のワクチン(例:狂犬病、レプトスピラ、パラインフルエンザ等)は検査の対象外です。
上記ウイルスに対する抗体価が十分にある場合は、レプトスピラのみのワクチンを接種することも可能です。
猫では、以下の「コアワクチン」に対する抗体価を測定します。
- 猫汎白血球減少症ウイルス(パルボウイルス)
- 猫カリシウイルス
- 猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)
検査のメリット
- 過剰なワクチン接種を避けられる
十分な免疫が維持されていれば、不要な追加接種を控えることができます。 - 高齢犬・慢性疾患のある犬への配慮
持病や加齢によってワクチン接種のリスクが高まる犬に対しても、抗体価を確認することで適切な接種計画を立てやすくなります。 - 副反応のリスク軽減
体質によってはワクチン接種後に副反応を起こしやすい犬猫もいます。抗体価を測ることで、安全性を考慮しながら接種の要否を判断できます。 - 免疫の確認ができる
ワクチン接種後に十分な抗体が作られているか確認したい場合にも有用です。
注意点
- 抗体価検査は「今現在の免疫状態」を示すもので、感染を完全に防ぐ保証ではありません。
- 狂犬病など法令で義務付けられているワクチン接種の代わりにはできません。
- 検査には採血が必要です。そのため健康診断との同時実施を推奨します。
- トリミング、ホテル、ドッグランなどの施設を利用する場合は抗体価検査の結果の提示でも問題がないか事前に確認をお願いします。
- 抗体価が低かった場合は後日接種に再来院していただきます。
- 2歳未満の子たちは、十分に抗体価が上がっていないことが多いため接種をお勧めします
こんな場合におすすめです
- 毎年のワクチン接種が心配
- 高齢や持病のある動物を飼っている
- 以前ワクチン接種で副反応が出た
- 免疫がきちんとついているか確認したい
飼育環境によっては抗体価検査ではなく、毎年の接種が推奨されるケースもありますが、ほとんどの子が抗体価検査の対象となります。
また、去年接種している子の9割以上の子が十分な抗体価を保持しています。
ご希望の方はスタッフまでご相談下さい。


